いろいろな質問に答えるコーナー
●服忌について
服忌(ぶっき)の『忌』とは、死穢(しけがれ)が身に付いている期間であり、人の死を畏れ慎み故人の祀りに専念する事です。
※なので、「忌む」とは、穢れているという意味ではなく、穢れを祓うという、清めや清楚を意味します。
『服』とは、死者への哀悼の気持ちを表す期間の事をいいます。
服忌(または忌服ともいう)とは、忌と服の期間を合わせたもので、『喪中(もちゅう)』と同じ意味を持ちます。
この、忌や服の期間はどのように決められているのでしょう?
これには、地域により慣例として根付いているものであれば、その期間が服忌としてそれに従うことになります。
特に決められていない場合は、戦前まで用いられてきた服忌令(ぶっきりょう)を参考にされるとよいでしょう。
服忌令とは地域によりかなり曖昧だった期間を、公的な制度として用いられてきたものです。
これによると
※(続柄)/(忌)/(服)の順で
父母 / 五十日 / 十三ヶ月
養父母 / 三十日 / 百五十日
継母・継父 / 十日 / 三十日
夫 / 三十日 / 十三ヶ月
妻 / 二十日 / 九十日
嫡子 / 二十日 / 九十日
夫の父母 / 三十日 / 百五十日
祖父母 / 三十日 / 百五十日
母方の祖父母 / 二十日 / 九十日
となっています。
氏子の服忌について地域に慣例がある場合、それに従うのはいうまでもありませんが、一般的には五十日祭までが忌の期間、一年祭までが服の期間と考えられています。
このため、忌の期間の五十日を過ぎれば神事を再開しても差し支えないという例が多く聞かれます。
忌の期間中は神社への参拝は控えますが、やむを得ない場合はお祓いを受けて下さい。
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